日々是好日也

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2006.07.21 Friday

予知夢

author : izm-bks

著/東野圭吾

－裏表紙あらすじ
深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。　とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。　その証拠ば男が小学四年生の時に書いた作文。　果たして偶然か、妄想か……。　常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二段。

二作目、読みおわりました～
なんか最近帰りの電車でもすぐに意識が飛んじゃって地味に時間かかりました(;´Д`)

今回は過剰な期待はもう消えていたので普通に読めましたよ(苦笑)
読了感も結構すっきりした感じ。
一作目よりも洗練されてきて一層面白くなってきたと思います。

前回も同じこと思って、感想の方に書き忘れたんですが、サブタイトルの付け方がいいですね～♪
うまいこと綺麗に統一されていてかなりそこんとこはお気に入りです

前作からその片鱗は見えていましたけど、さらにオカルトちっくですね。
超常現象を片っ端から理論付けていってやるぜ！みたいな(笑)

前回は荒唐無稽な事件を集めただけって感じでそれ以外の共通点はなかったように思いますけど、今回は予知や虫の知らせみたいなのに統一されていていますね。
より連作らしくて私好みですわ。こういう構成。

今回の収録作の中に二本ほどトリックは解けたけれど、証拠があがらないからと立件まで行かないところでおわった事件がありましたが、その二つの事件のそれぞれの片付け方がとてもよかったです。

かたや、行き詰まった会社の為に保険金が下りるように他殺に見せ掛けた自殺。
かたや不倫の果ての自殺に見せ掛けた他殺。

自殺・他殺の関係が対になってる所がまたにくいなぁ。

前者は湯川自身も他殺と認められて保険金が支払われる事を望み、後者は草薙がどんなに時間がかかってでも真相を明かしてやると意気込む。

狙ってか偶然か、……まぁ狙ってなんでしょうが、悉く対照的なところがすごく気に入りました。

まぁ、後者の自殺に見せ掛けた他殺の方は、犯人が追い詰められる所までありますが…
ラストの少女の夢はなんなんでしょうねぇ。
一作目でも予知夢ネタはありましたし、その時も、今回も予知夢ではなく実際に見たことだと解明させてきたのに、ラストで予知を伺わせるやりとりが。
犯人の辿る道をいい感じに示唆しているとは思いますけど、散々否定(？)してきたモノを使って　と言うところが非常に気になります。

うまいとは思うんだけれど……
最後にこれは何？って感じで疑問が残っちゃいました。
うーん、難しい……

でもまぁ、私のなかではかなり高ポイントな作品になりましたよ！
前作でぐちぐち書いたのが嘘のように！(笑)
次作がより楽しみになりましたよ～

シリーズ一作目

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「予知夢」東野圭吾

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| 31ct.読書部屋 | 2006/07/26 12:09 AM |